MUKU-DATA  チーク カウンター材
古いチーク材を再割しました。
対面キッチンの笠木カウンター材用とトイレのパイプスペースに出来た腰壁上のライニングカウンター用です。
古く色の深いチークでしたが、鋸を入れるとお決まりの色抜け
部分的に色が落ち、ブルーな木肌が魅力的です。
濃く深いチークを好まれる方が多いですが、
いっそこのまま変色せず戻らずにこの色であってくれないかなぁ・・と思ったりもします。
徐々に色は戻り、年月を重ね深い色合いに変わっていきます。
ぱっと見、チークってキラキラしてる訳でもないしどちらかと言えば地味
色や木目の変化がなければ見過ごされがちな材種かとは思うのですが、
見た目はそうでも油分や質感、長く使う上では飽きずに
徐々にチーク材の良さを実感できる材かと思います。
たかが900x130x20mm 1枚のライニングカウンターですが、
単調なチークでもどこかキャラを入れたくて
通常の木取りであれば取り除く部分をあえて残して製材したり、
キッチン笠木カウンター1800x245x30mm 耳付きで割れもある板から
斜め挽きなど行いギリを狙って製材
限られた予算内での工夫と+αを狙います。
極上の切り身から刺身をとってもどれも同じように良い、これ当たり前
ん?って奴からどこを狙ってさばいてやろうか・・・
これ材木屋とか木取りする大工の仕事
良いものが取れた時は嬉しいですね。
ここの部材にはキャラが入っていた方がいいよね、って場所は
なるべく意識してキャラをそのどの部分に落とすか考えながらさばくようにしています。
(料理職人はスポット当たるけど、材の木取りなんて誰も知らないと思うけど・・
でもそんな小さなこと?が空間の一部、建物全体の雰囲気に
きっと影響してくるはずと密かに思ってやり続けているのです)
追記:2020 7/13
大工さんが削った様子を見てきました。
同じチークでも随分と色が違いますが、巾のある方はゴールドといいますか・・
なんとも言えない良い色合いです。

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